上質感ではN-BOXだが…
最後に走りも方向性はかなり違います。
N-BOXもスペーシアも骨格は基本旧型のリファインですが、新型N-BOXがターボ&ノンターボ共にパワースペックキープで燃費のみ微妙に上げ、その代わりに乗り心地やハンドリング、静粛性と目に見えない質を上げています。
それに対し、新型スペーシアはノンターボに低燃費エンジンを投入したと同時に全車マイルドハイブリッド化。加えCVTの改良や低燃費タイヤの導入により、クラストップの燃費性能を獲得。
具体的にはノンターボのWLTC燃費は最良23.9km/LとN-BOXより2.5km/L以上良く、ターボは21.9km/LとこれまたN-BOXの1.5km/L以上良いのです。かたや逆に乗り心地は旧型と変わらずか、特にターボモデルは硬めになった印象で、やはり上質感ではN-BOXに軍配。
どちらに軽自動車らしくないリッチ感や静かさがあるといえば新型N-BOX。しかし、見た目に力強さやインパクト、分かりやすい低燃費スペックではスペーシア。
なかなかに侮れない新国民車バトルを繰り広げているのです。