プロのカウンセラーよりも研究者になったほうが稼げる

精神科医が一回の診療で、5分話を聞いても1時間聞いても入ってくる収入がほぼ同じという「保険診療の壁」があり、そうすると医者側はどうしても短時間の診療で済ませて回数を稼ごうとします。これでは満足な診療が行き届きません。

カウンセリングの専門家である臨床心理士や公認心理師にしても、精神医療の進んでいるアメリカなら腕前次第で相当稼げますが、日本では大学で研究しているほうが臨床にあたるよりも安定して収入を得られる状況で、開業してプロのカウンセラーになろうとする人材は少ないのです。

また全国に82ある大学医学部では精神科の主任教授に若い頃からカウンセリングを学んできた人がまったくおらず、そんな精神医学教育の不備もあって、精神科医になろうとしても精神療法の教育をしっかりと受けられない状態にあるわけです。

処方薬で具合が悪くなったら自己判断でやめてもかまわない

何かしらの薬を飲んで具合が悪くなり、服用をやめようかという時は、いちいち医者に相談などすることなく自己判断でやめてしまって構いません。医者に言われるままに薬を飲んでいたのでは、薬漬けになってしまいます。医者の言う「身体にいいこと」は、免疫に悪いことばかりと思ってもいいぐらいです。

医療が高度化したことによって検査の数値ばかりが重要視されるようになり、数値に異常があれば正常に戻すために、多くの医者はすぐに薬を出すようになりました。治療のためというよりも、数値を下げるためだけに薬を出しているのです。

命に関わるような病気を持っている人であれば「この薬を急にやめたらまずいですか」と医者に確認することは必要です。しかし予防薬の類であれば、飲んで体調を崩した時に「あの薬を飲んでいると調子悪いから、飲むのをやめました」と言えば、医者も「それで構いません」と言うか、「代わりにこちらの薬を出しましょう」となるはずです。

しかし、患者の体質に合わない薬を続けさせる医者もかなりいるため、その時に我慢して医者に不調のことを言わないでいると、「血圧が正常になっているから続けましょう」などと言われて飲み続けることになってしまいます。

水入りのコップと薬を持つシニア女性の手
写真=iStock.com/AsiaVision
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大体、頭痛薬や睡眠薬を「調子がよかったので飲まなかった」と言って、怒るような医者は相当おかしな医者ですから、二度と行かないようにしてください。我慢して通ってまで気に入らない医者と付き合う必要はありません。