フィードバックに一喜一憂しないマインドセット
アウトプット思考で成果物を早く出すということは、すなわち、フィードバックをもらう回数や壁打ちをする回数が増えることを意味する。提出する→フィードバックをもらう→再度考える→壁打ちをする→再提出するといったラリーの回数が増えるためだ。
フィードバックの内容はどんな企業で何のタスクを担当しているかによって異なるため一概にはいえないが、MAVIS PARTNERS(筆者がインターンとして働いた企業)では、内容面と体裁面に分けて箇条書きで挙がってくることが多い。
例えば、定例会の資料を作成しているときならば、「資料1枚目、構造化の分け方ですが、オブジェクトごとに粒度感が違いませんか?」というのが内容面、「テキストボックスがずれています。ちゃんとCtrl+Aで確認しましたか?」というのが体裁面の指摘にあたる。
このフィードバック、慣れるまではメンタルにくるものがあるかもしれない。成果物をよりよくするためのものときっぱり割り切る気持ちが必要で、あまり深く考えすぎないほうがいい。
もちろん、上司の時間を割いてフィードバックをもらっている以上、ブラッシュアップをする際にはフィードバック内容をしっかりと反映させなければならない。しかし、「この成果物を出したらなんて言われるかな」と考えてしまい、提出することをためらうようになるのはよくない。それに、どんなフィードバックが飛んでくるかは自分ではコントロールできないので、何を言われるのか考えすぎるだけ無駄なはず。
一喜一憂しないというのは、正確には「ネガティブになりすぎない」というニュアンスに近い。何を出しても褒めてくれる人から毎日のようにもらう「今日もありがとうございます」と、普段は厳しい人がたまに言ってくれる「○○さんのおかげで、××ができました。ありがとうございます」とでは、全く重みが違う。
言葉としては同じような意味だが、後者のときはもっと頑張ろうという気になるし、テンションも上がる。そして、この気持ちは素直に受け取っていいと思う。
大事なのは何を言われるのかを気にしすぎないこと、タスクをてきぱきこなして間髪入れずに提出すること、なによりもアウトプット思考を止めないことだ。
※1 ベンチマーク 比較をする際に目標となる基準
※2 パフォーム パフォーマンスを発揮する