ニューバランスとの契約を含め大谷翔平の総収入91億円
大谷翔平は2023年のMLBシーズンも投打の二刀流で驚異的な活躍を見せている。だが、昨年までと違う点がある。
岩手・花巻東高時代はアシックスの用具を愛用。日本ハム時代からは、用具(スパイク、グラブ、バット)はアシックス、ウエアはデサントと契約していた。それが今年1月、野球では後発ブランドといえるニューバランス(以下、NB)と超大型契約を結んだのだ。
契約金は明らかにされていないが、米経済誌『フォーブス』によると、大谷選手の2023年の総年収は、年俸3000万ドル(約42億円、1ドル=140円換算、以下同)と、NB、JAL、セイコー、三菱UFJ銀といったスポンサー収入3500万ドル(約49億円)を合わせ、6500万ドル(約91億円)でMLB史上1位になるという。
ニューバランスは米国資本のグローバルブランド。日本ではランニングシューズや街中で履くオシャレなスニーカーのメーカーという印象が強いが、近年は野球ギアでも成長著しい。大谷は、グラウンドではスパイクとグラブを、そして私服でも同社のアパレルやスニーカーを着用しているのだ。
NBのスパイクは人気も新モデルは高校野球で使えない
NBの野球用スパイクは2010年に米国でローンチされると、MLBではわずか4年で500人以上の選手が使用するようになった。日本では2015年から発売開始。NPB(日本プロ野球機構)では昨季、三冠王を獲得した村上宗隆(ヤクルト)らも愛用している。
ランニングシューズで培ったテクノロジーを野球用スパイクにも取り入れており、かなり履き心地が良いようだ。
大谷はNBとの契約締結を発表した際、こう述べている。
「NBはプロダクト(製品)が革新的で素晴らしいだけでなく、アスリートが自分らしくいられるような本物のブランドとして知られているグローバルブランドです。彼らとともにゲームチェンジしていけることに興奮しています」
一方、NBの最高マーケティング責任者を務めるクリス・デービスはこう述べた。
「日本市場でのショウヘイの商業効果は年数千万ドル以上になるだろう。彼は日本において野球選手である以上に文化的なアイコンだからだ。この世代の野球選手で、あるブランドにこれほどの商業効果をもたらせるのはおそらく彼をおいてほかにいない」