糖分入りの飲料から卒業しよう

肝臓に脂肪を増やさないためには、甘いものを減らすことはとても大切です。でも、今日から甘いものを一切やめるというのは無理な話。実際、続けることは難しいでしょう。ですから、優先順位をつけて最初に減らしてほしいものからお伝えします。それが、糖分入りの飲料です。

運動時に飲むスポーツドリンクや、腸内環境を改善すると謳われる乳酸菌飲料、野菜不足の解消に飲む野菜ジュースなど、特に体によさそうな飲料は健康効果を期待できる一面もあるのでしょうが、「砂糖水」です。飲めば、血糖値が急上昇して肝臓を傷めます。糖分を含んだ飲料から最初にやめましょう。

ジュース
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細かい話をすると、糖にも種類があります。ブドウ糖と果糖を比較すると、脂肪を増やすのは果糖です。特に内臓脂肪を増やすことが明らかにされています。

果糖は肝臓で直接代謝されるため、血糖値を上げにくい代わりに脂肪としてため込まれやすいのですが、私たちが摂取している果糖のほとんどは、砂糖、果糖ブドウ糖液糖からです。あらゆる加工食品に使用される「果糖ブドウ糖液糖」は、特に肝臓に与えるダメージが大きいです。使用される食品が多く、摂取をゼロにはできませんが、優先的に減らしたい甘いものの1つです。

水分は水、お茶、無糖コーヒーに限定しましょう。これだけで、肝臓が受けるダメージが減ります。