マンション内の“犬派”と“猫派”が対立…ペット可物件でも油断できない、本当にあった「ヤバい飼育トラブル」(清談社)

生活に愛情と癒しを与えてくれるペットを家族の一員と考えている人は多いだろう。しかし、動物たちが予期せぬ行動をすることは避けられない。それゆえ、さまざまな人々が暮らすマンションでは、ペットを巡るトラブルも起こっているようだ。

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※写真はイメージです ©iStock.com

ペット可でも…マンション内で鳴き声が問題に

都内のペット可の大型マンションに住んでいる伊藤陽子さん(仮名・30代)は、住人同士のペットをめぐるトラブルに辟易としているという。

「うちのマンションは、裏口に散歩帰りの犬の足を洗える場所があったり、エレベーターには『ペットが乗っています』と知らせるボタンがついていたりと、ペットと飼い主にフレンドリーな仕様でした。私が飼っているのは小型犬のミニチュアダックスフンド。住人の中にはゴールデンレトリーバーや、スタンダードプードルなど超大型犬を飼っている人もいますね。

そのマンション内で『犬の鳴き声』が問題になったことがあったんです。ペット可の物件だけあって部屋の防音対策はしっかりしているんですが、窓を開けていると、やはりそれなりに音が響いてしまうんです」

「猫が怯えるので吠えさせないように」と匿名の住人から苦言

ある日、マンションの掲示板に「警告! 猫が怯えるので夜間は犬に吠えさせないように!」という手書きの貼り紙が掲げられた。

「どこの誰が書いたのかも分からず、『鳴き声はお互い様だし仕方ないよね』と無視していたんですが、ちょっと引っかかったのが『猫が怯えるので』という部分でした。

張り紙を書いたのは猫を飼っている世帯だと推測できますよね。そのため、犬を飼っている人たちの間で、『どこの猫飼いがゴネてるんだ』という犯人探しが始まり、マンション内に『犬派VS猫派』といった対立構造が生まれてしまって……。なんだかギスギスした雰囲気になってしまったんです」

結局、いつの間にか張り紙は撤去されてウヤムヤになり、謎の対立も次第に薄れていったという。さらにこのマンションには、動物が苦手な人も住んでおり、別のトラブルも起きていた。