自分で選択したことは、自分の責任になる
友達があなたをランチに誘ってきたとしましょう。「どうしてもこの店に行きたい」と言われ、「この店ではこの料理がおすすめなんだ、ぜひ食べてくれ!」と言われた料理が不味かったら、みなさんは怒ると思います。「おいしくないよ」とはっきり文句を言うでしょう。
でも、自分が選んだレストランに入って、すべてのメニューをしっかり吟味して選んで、その上でおいしくなかったら、「うーん、あっちを選んどくべきだったかな」と後悔することはあっても、誰かに責任を取ってもらおうという発想にはならないはずです。
つまりは、「自分が選択しているかどうか」が重要なのです。自分で選択したことは、自分の責任であり、前のめりになって話を聞かざるを得ないのです。
話を聞く側が、自分から選択して、「聞こう」と思っているかどうか。
また、自分から選択して、「勉強したい」と思っている状況なのかどうか。それがコーチングレディです。これはとても重要なことで、もし相手の聞く姿勢がなければ、どんなにいいことを言っても、相手には全然刺さらないですし、そこからの学びも全て、ストップしてしまいます。
自分から勉強するようになる3つの質問
では、どうすれば相手は、話を聞く姿勢を持って、「自分から勉強したい」という気持ちになるのでしょう。僕はこれについて、3つの質問が重要だと思っています。
まず1番目の質問は、「幸せになりたいか?」です。
大抵の人は、「将来幸せになりたいか?」と聞かれたら「イエス」と答えるでしょう。不幸せになりたいと思っている人はほとんどいないはずです。
「イエス」と答えたとしたら、「こうすれば幸せになれる可能性があるよ」「こういう方法があるかもしれないよ」と未来のことを話してみましょう。このとき大事なポイントとして、未来の話を勉強と結びつけて語るのです。
たとえば、大学受験は幸せになるための手段として有効なものではあります。勉強して頭が良くなったら、生涯年収も変わるかもしれません。そんな風に、「幸せになりたい?」という問いかけを、勉強への糸口としていくのです。もちろん、勉強を押し付けてはいけません。