苦手意識のある物事に取り組むとき、不安や恐怖を解消する方法は何か。ハーバード大学に務める小児精神科医の内田舞さんは「例えばプレゼンの前に緊張しがちな人は、自分を客観視して、考え方の癖である『認知の歪み』と向き合う必要がある。果たしてプレゼンでつっかえることが恥ずかしいことなのか、何か悪いことが起こるのかと再度評価してみるといい」という――。

※本稿は、内田舞『REAPPRAISAL 最先端脳科学が導く不安や恐怖を和らげる方法』(実業之日本社)の一部を再編集したものです。

プレゼンの資料を準備して緊張している女性
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一人ひとり異なる認知。失敗して「仕方ない」「もう終わりだ」

私たちがさまざまな感情を抱くことも、それによって起こす行動も、すべては脳の反応によって起きていることです。そのうち認知とは私たちの「考え」や「物事の捉え方」のことです。