質問を返してみる
④うちって変わった人が多いけど大丈夫?
「多様なタイプの人とコミュニケーションをとれるか」「自社の社風になじめるか」を見極めようとしている質問です。ダイバーシティ推進に積極的な企業では、多様性がある職場への適応力を確認しようとしているのかもしれません。
こんな答え方はNG
ふいにこんな質問をされると、戸惑って言葉に詰まってしまうかもしれませんね。そのときは「変わった人って、どのような人でしょうか」と質問を返すといいでしょう。面接担当者が何をもって「変わった人」と表現しているのかを理解できれば、冷静に対処できると思います。
納得されやすい答え方のポイント
おそらくほとんどの方が「大丈夫です」と答えるでしょう。この場合も、先ほどの「年下の上司」と同様、「大丈夫である根拠」も添えると面接担当者は安心するでしょう。多様な人が協業する組織に身を置いた経験があれば、そのエピソードを伝えてください。
また、「変わった人を積極的に受け入れる風土なのですか」「それはなぜですか」など、その会社の価値観やカルチャーについて質問し返す手もあります。
「これまでにも個性豊かなチームメンバーと協業してきた経験があるので、問題ありません。ところで、変わった人とは、どんな方々なのですか?」
「大丈夫です。いろいろな考え方の人が集まると、イノベーションが起きやすいといわれていますよね。御社でもやはり積極的にダイバーシティを推進しているのですか?」
⑤なぜ派遣社員(フリーター)になったのですか?
働くことへの姿勢、仕事に対する価値観などを確認しようとする質問です。何らかの事情によって仕方なく派遣・アルバイトを選択してきたのか、メリットを感じて派遣・アルバイトを自ら選んだのか。それを聞くことで、自社に応募した意図をつかみたいと考えています。
こんな答え方はNG
「就職氷河期で志望企業に入れなかった」「結婚後、家庭を優先するために」「出産後、育児と両立するために」といった理由は面接担当者も納得しやすいでしょう。一方、「就職活動が面倒だった」「責任を負いたくない」「組織に縛られず自由でいたい」といった理由の場合、正直に伝えると「自社に入っても短期間で辞めてしまうのではないか」と懸念を抱かれる可能性があります。
納得されやすい答え方のポイント
派遣社員(フリーター)になった理由については簡潔な答えにとどめ、あれこれ言い訳しない方がいいでしょう。それよりも、派遣を経た今の思いや今後の目標を語ってください。
また、派遣であっても正社員と同等かそれ以上の役割を果たしてきたなら、ぜひアピールしましょう。
「育児を優先するため派遣を選びましたが、子どもの手が離れたので、もう一度自分のキャリアをしっかり築いていきたいと思いました。派遣では○○のスキルを身に付けましたので、それを生かしながら△△にもチャレンジしたいと思います」
「自由な働き方がしたいと思い派遣を選びましたが、正社員としてロイヤリティを持ち、仲間との一体感を強く感じながら働きたいと思うようになりました」