仕上げは赤ペンで「伝える順番」を立てる
なお、「①情報を整理する」プロセスは、テーマにもよりますが基本的に2分程度で十分です。15個すべてを埋める必要はありません。半分以上(8個以上)記入できればOKなので、全部埋めることよりも時間を優先してください。
最後は、「②考えをまとめる」プロセスです。ここは視覚的な区別をつける意味で、もし可能であれば赤ペンでやってみてください。色分けしたほうが間違いなく思考がクリアになりますので、苦手な人ほどこの色分けをオススメします。
STEP2で書き出したキーワードを組み合わせて、自己紹介の流れをまとめていきましょう。といっても、やることは至ってシンプルで、図表3のように伝える順番に赤ペンでマルをつけ、矢印でつないでいくだけです。
ただし、「30秒自己紹介」というテーマでやっていますので、すべてのキーワードについて話していると、時間が足りなくなってしまいます。
この題材の場合は6個前後が適切な数となりますので、特に自分を紹介するうえで重要だと思うキーワードを取捨選択していってください。
考えを言語化するトレーニングにもなる
その際、「煎じ詰めると?」「要するに?」「細かいことは無視すると?」といった自問自答を繰り返すことになりますので、その過程で適切な言葉を選び取る力を高めることができます。
また、何か別の言葉が浮かんできたり、端的なフレーズにまとめ直せたりといったことも可能になってきますので、その場合は赤ペンで余白スペースに記入するようにしてください。要約力や言語化能力を高めることにもつながっていきます。
以上が、伝える前に活用していく「紙1枚」思考整理法の概要です。
わずか5分程度のスキマ時間で、たった「紙1枚」書くだけのリソース投入で、伝える前にやるべき思考整理をカンタンに実践することができる。そんな手法になっていますので、これからたくさん書いて親近感を高めていってください。