「顔が覚えられない」と思わずもらした司会の松本和也氏

望月記者らを指名しなかった司会者・松本和也氏は元NHKアナウンサー。編集部・小田さんは「尾形さんたちは再三、抗議していたが、松本さんは絶対に指名しないと決めているようで、かなりの強硬姿勢に見えた」という。

「(この会見は)茶番だ!」という抗議に対して、松本氏がすかさず「いいえ、まったく茶番ではございません」と答えたほか、「フェアじゃない」「フェアです」、「(司会者は)笑わないでください」「笑ってないです」というやりとりもあった。

右端、司会の松本和也氏
撮影=プレジデントオンライン編集部
右端、司会の松本和也氏

当然、松本氏の手元には「指名NGリスト」はあったと思われ、松本氏は10月6日にそのことを認めている。ただし、そのリストに従って指名したわけではないとも弁明した。

小田さんは「会見終盤、質問者を選ぶ松本氏が『顔を覚えられなくなってきました』とマイクを通してもらしたのが印象的でした。手元でリストの顔写真と照らし合わせていたのかと推測すると、納得ですが……」という。

運営スタッフとカメラマンの連携にも疑問を抱く

さらに、運営スタッフが前方にいたスチールカメラマンに、望月氏らを撮影するよう指示していた疑いもある。

編集部の小田さんは「左側の壁際にいたスタッフが、ある男性カメラマンに何度も歩み寄って、なにやら指示していました。通常、運営側がカメラマンに指示をするなら、その人はオフィシャルカメラマンであるはずですが、なぜ記者である望月さん、尾形さんを撮影しているのだろう? と、強い違和感を覚えました。しかも、カメラマンの男性はニヤニヤしながら撮影をしていて、印象が悪かった」と語る。