「一人暮らし」は贅沢どころか節約である

秋篠宮家は佳子さまの幼少期には、木造100平米あまりの元公務員住宅の老朽家屋に住んでおられたし、皇嗣殿下(皇太子と呼び名が違うだけでまったく同格)となられ東宮御所に入られるはずが、上皇陛下ご夫妻が使われるので古く設備も貧弱な秋篠宮邸を改修して間に合わせることになった。

※詳細は〈「40億円超の豪華新居」はなぜ建設されたのか…「秋篠宮ご一家のぜいたくは目に余る」を徹底検証する〉を参照。

また、予定変更でのコスト増というなら、当初は高輪皇族邸を改修して皇族共用施設だった赤坂東邸の機能を移し、赤坂東邸は秋篠宮邸と一体化させて皇嗣殿下の公務専用に使うはずが、移転が中止され、皇嗣殿下の公務が共用施設のままの赤坂東邸をその都度借用して行う(小規模なものは私邸部分ともいえる新秋篠宮邸で行うのかもしれない)という、佳子さまの「別居」などより大きな変更があった。

全体としては費用節減になるだろうが、専用スペースが削減されているのは皇嗣殿下が冷遇されている感もあるし、秋篠宮邸の機能変更に伴う追加工事が必要になっているのでないか、とも推測されるのだが、マスコミはそういうことは報道しない。

このように、施設の使い方は頻繁に事情変更があるのに、それを片っ端から佳子さまのせいだというのはおかしい。佳子さまが本邸と行き来するのに専用通路を設けたのでないかという批判もあったが、トンネルか渡り廊下にでもしない限り専用通路など作れないし、事実無根である。

新しくなった秋篠宮邸に、いずれ結婚するのだから自分の部屋はいらない、職員の事務室として残すことになった仮設邸宅の自室をそのまま使う、というのはよほど特殊な計算をしない限り節約であり、贅沢だといって批判されることをご本人は予想だにしていなかっただろう。

個性を伸ばし、皇室外交で活躍してほしい

そもそも、離れに住んでいて食事もときどき共にするのに、週刊誌報道などが「別居」と呼ぶのは日本語としても非常識であるし、家業のために模範的に働く28歳の娘が「一人暮らしをしたい」と希望したとしても普通のことだ。

秋篠宮家はときとして、自身に関しても皇室全体に関しても、過剰なほど質素倹約を主張し、むしろ煙たがられているのに、無駄遣いしていると批判されるのは不思議なことだ。

こうして見ていくと、佳子さまは決して贅沢とは言えないし、公務に熱心に取り組み、手話など独自の工夫も好評なのだから、自己主張が少々強い程度で「わがまま」などと揶揄するより、萎縮させず個性を伸ばし、新しい皇室像をつくっていただくべきだ。とくに、皇室外交において、華やかなスター性を存分に生かしていただくことは国益にも資するだろう。

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