佳子さまの結婚は「もう少し先」が好機か
眞子さん結婚後は、日本テニス協会名誉総裁、全日本ろうあ連盟非常勤嘱託職員、日本工芸会総裁などを引き受けられ、とくに、手話をマスターされ好評である(9月24日に「全国高校生手話パフォーマンス甲子園」へのご出席が予定されていたが、新型コロナに感染され中止になったのは惜しまれる)。
佳子さまの交際相手を巡る国民の関心は高く、堀内詔子元ワクチン相の息子だとか歯科医とか、いくつか憶測が報道されたことがあるが、核心を突いたものは一つもなかった。なにしろ、目立つ方なので隠密行動は難しいし、新型コロナのあいだは、行動も制約された。
公務の担い手確保の観点から、愛子さまが単独公務を本格的に開始されてからのほうが好都合でありであり、悠仁さまの成年式が2025年、さらに、眞子さんと皇室の関係が部分的に復活するチャンスとして、佳子さまの結婚式というのは一つのチャンスであるから、少し先の可能性が高いように思える。
また、2021年の皇位継承に関する有識者会議の報告では、旧宮家の男子を皇族の養子とするとともに、愛子さまや佳子さまに結婚後も本人だけ、皇族としての身分を保持するという案が提示されている。制度改正については岸田政権下で棚ざらしになっている印象だが、佳子さまの結婚前に実現すべきだろう。
新制度を利用されるかどうかは、佳子さま自身が決めることだが、悠仁さまが天皇になられたときに、英国のアン王女(チャールズ国王の妹だが国民の信頼が厚い)のような立場で、頼りになる姉である佳子さまが皇族でおられることは心強い存在になるだろう。
佳子さまの「無駄遣い」は批判されるべきか
佳子さまは、今年11月にペルーを公式訪問されるが、その途中、米国に立ち寄り、眞子さんと再会される可能性が語られている。これは姉妹であれば自然なことだし、そのくらいは「無駄な出費」などと目くじらを立てないおおらかさがあってよいだろう。
秋篠宮邸の大改修にあって、佳子さまの新しい部屋を設けず、その分の建設費が少なくてすんでいるのに、改築期間中の簡易な仮御所の私室をそのまま使っていることについて、費用が増大した「かもしれない」とか、別居はわがままだとか、公表が遅れたとかいう批判がある。
コスト比較は、佳子さまがいつ結婚されるかで変わるから計算できないし、もし試算があっても結婚時期を想定させる数字を公表できるものであるまい。また、個々の邸宅のなかで誰がどの部屋に住んでおられるかなど、今回はやむなく公表したが、セキュリティ上の配慮からも公表になじまない。
「見方によっては、費用をもっと安くできた可能性もある」くらいで批判するのは異常だ。それを言い出したら、ほかの皇室メンバーについて突っ込みどころはいくらでもある。