7月27日に行われた夏の甲子園神奈川県大会の決勝で、横浜高校の監督が審判のジャッジに強い疑念を示し、注目を集めた。ライターの広尾晃さんは「すべてのスポーツにおいて審判は『マスターオブゲーム』であり、その判断を否定して試合は成り立たない。勝利至上主義に陥った高校野球はスポーツの本質を見落としている」という――。
神奈川県予選であった「誤審」騒動
この前の当コラムで、7月27日に行われた高校野球神奈川県選手権大会の決勝、慶応対横浜で、球審が足をつったために途中交代したことを紹介したが、この試合は「審判のジャッジ」でそれ以上の注目を集めた試合でもあった。
この試合の9回表、3対5で負けている慶応の最後の攻撃で、無死一塁で丸田選手の打球は一二塁間のゴロに。横浜の二塁手はこれを捕ると遊撃手に送球、遊撃手は二塁に触塁して一塁に送球。一塁はセーフとされたが、少なくとも二塁はアウトで1死一塁かと思われた。だが、二塁塁審は二塁走者もセーフを宣した。無死一、二塁となった直後に慶応の渡辺選手が逆転3ランホームランを放ち、慶応の劇的な勝利となったのだが……。
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