商社は、貿易から投資へとスタンスを変化させて、その姿を大きく変えている。コモディティ争奪戦に身を乗り出し、プレーヤーとして存在感を高めているのだ。飯島彰己社長は「人の三井」をどう変貌させようとしているのか――最前線に迫った。

世界中に広がる現場が“人材を育てる学校”

商社マンの戦場は、秒刻みの情報戦であり、1秒でも早い情報が“金のなる木”を生むと信じられていた。しかし、時代は変わり、時代時代によって、商社のあり方も変わっていく。時の早さだけでは、勝負できない時代になった。