冷えて眠れない人は、睡眠時より日中の習慣を見直そう

「冷え性でなかなか寝つけない。特に冬場は足先の冷えがひどいから、靴下を重ねばきして寝ている」という声を特に女性から多く聞きます。

朝食の定番が、生野菜サラダ、スムージー、ヨーグルトなどではありませんか? 飲食店で出される氷水をがぶがぶ飲んでいませんか? 外食のセットにつけるドリンクで、いつも冷たい飲み物を選んでいませんか?

靴下を履かずに、裸足はだしでフローリングを歩いていませんか? くるぶしが出るような短いソックスを愛用していませんか? くるぶしはさまざまな“経絡(けいらく)(気やけつが流れる通路。ツボもこの上にある)”が交差する場所です。ここを冷やすと、足だけでなく、内臓はもちろん全身も冷やすことになります。

選んでいる食べ物、飲み物や服装によって、自分で体をどんどん冷やしている可能性があります。寝つきが悪くなるほど寒いなら、日中の行動をちょっと振り返ってみてください。

体を冷やすような習慣をまず減らすこと。そのうえで、体を温める食材を積極的に摂ってみましょう。

眠りの質を格段に高める寝る前の5分間ルーティン

眠りの質を高めたいなら、眠る前のルーティン(日課)をつくってみてはいかがでしょう。

ルーティンといってもそんなに難しいことではなく、私がおすすめするのはストレッチです。日中に緊張していた体が固まったままでは睡眠の質の低下を招くので、“ゆるめる”ということがとても大事なのです。

お風呂から上がってパジャマに着替えたら、5分間くらいでいいので体を軽く動かしてゆるめましょう。できればテレビなどはつけず、体の声に耳を傾ける時間にしてください。

リビングや寝室のお布団の上などどこでも構いませんが、煌々と明かりがついた場所ではなく、少し薄暗いくらいのほうがリラックスできます。

必ずこの方法でといった決まりはありません。「こってるな」「ちょっと今日はここに痛みを感じるな」という部分を、しっかり重点的に伸ばすといいでしょう。固まっている部分をしばらくさするだけでもOKですよ。

特に体の側面は自律神経のバランスを司る部分とつながっているので、左右とも息を大きく吐きながら伸ばすと、気分もリラックスします。激しく動く必要はないので、体全体を横に倒す、首を倒すなどしてみましょう。体がゆるむと自動的に気持ちもゆるみ、寝つきやすくなります。