メールの返信がない人には、どう促せばいいのか。営業研修トレーナーの伊庭正康さんは「相手の瑕疵を指摘するのではなく、『自分にも落ち度があったかもしれない』というニュアンスを込めることが大切だ。気持ちよく仕事をしてもらうための気遣いがあれば、人間関係が円滑になる」という――。
※本稿は、伊庭正康『ビジネスにそのまま使える! 1分で送る「感じのいい」メール』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
「~していただけるとありがたいです」はNG
メールで相手にお願いごとをするときに「~してください」という言い方をする人がいますが、これはかなり命令口調な表現のため、文面にすると偉そうな印象を相手に与えかねません。こうした場合には、次のようにちょっと工夫をした言い回しに変えてみましょう。
「~していただけると助かります」
「~していただけると幸いです」
「~していただいてもよろしいでしょうか」
こうするだけで、伝えたい内容は同じだとしても、丁寧な言い回しとなり、相手が抱く印象はまったく変わってきます。
ただし、「~していただけるとありがたいです」という言い回しは使わないようにしてください。「ください」の命令口調を避けようとして「ありがたい」を使っているのでしょうが、やや上から目線で言われているように受け取られかねません。