女性候補を応援するさまざまな取り組み
もちろん、一口に地方といっても、女性議員が減った地域もあればほとんど変わらなかった地域もあります。増えた地域では、例えば熊本では地元の女性たちがネットワークをつくって女性候補者を支援する活動をしていましたし、そのほかの地域でも女性だけでなく男性もさまざまな取り組みをしていたと思います。
今回は、そうした取り組みがようやく成果として表れたように思います。女性地方議員を増やすための成功方法はひとつではない、この成果を今後に生かすには結果だけでなく各地の取り組み内容を細かく見ていく必要がある──。私にとっては、この2つをとても強く感じさせられた選挙でした。
とはいえ、地方政治がまだまだ男性優位であることには変わりありません。私が参加している「地域からジェンダー平等研究会」では、地域ごとの男女格差の特色を発見してもらおうと、毎年「都道府県版ジェンダー・ギャップ指数」を発表しています。3月には、その2023年版を公開しました(図表)。