トヨタが実証実験をすすめる次世代モビリティ

e‐Paletteは自動運転技術搭載のモビリティサービス専用EV。低い床、箱型の広い室内が特徴で、人や物資の輸送を始め、物販などの小売店仕様など、ユーザーの多目的な用途に応える設備の搭載が可能。トヨタは、これをMaaS(Mobility as a Service:移動のサービス化)専用次世代電気自動車のコンセプトカーとしていて、新技術を社会に根付かせるため、開発と同時進行で、色々な実証実験にも取り組んでいこうとしているわけです。そう考えると、コンビニへの活用は打ってつけの計画ではないでしょうか。

あなたの街でも、無人のコンビニが開店しているかもしれません。

宇宙エレベーターが2050年には完成予定

2050年に完成する予定なのが、地球と宇宙の間をケーブルでつなぐ「宇宙エレベーター」の構想です。人や物資を大量に効率よく運ぶことができる手段として、大きな期待が集まっています。また、カーボンナノチューブでつなぐことによって、ロケットを飛ばすよりも環境に与える影響が小さいという特徴もあります。

スーツ『未来の乗り物図鑑』(KADOKAWA)
スーツ『未来の乗り物図鑑』(KADOKAWA)

宇宙エレベーターの全長は約96000km。これほどまで長い距離を安定してつなぐことができるのには、宇宙エレベーターの仕組みと、ケーブルに使われる素材に秘密があります。

この仕組みは地球と、宇宙にある地球の自転と同じ速度で飛行している、静止衛星とよばれる赤道上の人工衛星をつなぐというものです。こうすることでバランスを取ることができ、ケーブルを真っすぐに伸ばすことが可能になります。

このような高い建築物を地球上に作るためには、重力に負けない強度と軽さのある素材が必要です。ここで用いられるのが、「カーボンナノチューブ」という1991年に発見された素材。実はこの宇宙エレベーターの構想は、理論的には実現可能だと以前から言われていましたが、適当な素材が見つからずそのままになっていました。

このカーボンナノチューブという新素材が見つかったことにより、実現に向けて大きく動きだしているのです。それだけ炭素繊維が優れているということですね。

人工知能の進化スピードも加速していますから、これからは人間とAIが共生していく世の中になります。きっと、我々の想像を超える未来がやってくることでしょう。

AI化の波に飲まれるのではなく、乗りこなしていきたいですね。

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