鉄道の未来はどうなるのか。交通系YouTuberのスーツさんは「列車の自動運転の研究が進んでおり、いずれ無人での運行が普通になるだろう。駅係員もチャットボットに置き換わり、人員削減が進みそうだ」という――。

※本稿は、スーツ『未来の乗り物図鑑』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

モーションブラーの電車移動内側トンネルに東京,日本
写真=iStock.com/lkunl
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約90年で鉄道の最高時速は6.5倍に進化した

未来というのは、過去を紐解いていくことである程度は予想がつきます。

例えば、日本ではじめて鉄道が開通したのは、今からおよそ150年前の明治5年(1872年)のこと。東京の新橋と神奈川の横浜を結ぶ29km間を蒸気機関車が走ったのですが、平均時速はたったの32kmで、原付バイクほどのスピードしかありませんでした。

そこからおよそ90年後の1964年には東海道新幹線が開業するのですが、そのころの新幹線の最高時速は210kmです。蒸気機関車のスピードをくらべると、その差はおよそ6.5倍にも進化を遂げています。

より速く、より便利なものへ――、そんな人々の欲望が時代の流れとともに乗り物の性能をアップさせていることをふまえれば、未来の乗り物の姿が浮かび上がってきます。今よりもずっと速く、ずっと快適なものになっているだろう、と。