「8つの言葉」を切り出せばいい

変化や転換点を知るためには、見出しや記事中にある次の8つの言葉を探し出して、このキーワードに引っかかった記事があれば、その中身を読むようにする。

ついでに記事の要点に傍線を引くなど、マーキングしておけば記事の内容が頭に入りやすいし、切り抜いてファイリングした後に検索しやすくなるだろう。

1.ぶり(○○年ぶり、○○期ぶり など)
2.年(○○年以来 など)
3.初(初期、史上初、世界初、業界初 など)
4.最(最高、最低、最長、最多、最大 など)
5.新(更新、新技術、新たな取り組み など)
6.発(発見、発明、発表、日本発 など)
7.脱(脱○○、脱退 など)
8.改(改革、改正 など)

この8つの言葉は、見出しや本文によく使われているので見つけやすく、変化や転換点をピックアップするのに大いに役立つ。

たとえば、「○○分野の業績が○○年ぶりに回復」という記事があれば、○○分野が低迷期を脱したことが読み取れる。

また、「業界初の商品開発」という記事があれば、その商品には競合がいないという意味となり、近いうちに売れ行き好調になることが予測される。

慣れてきたら「首位、転換、一転」にも注目

「初の海外進出」という記事があれば、同業他社がこれに続き、その市場が拡大することが考えられる。

渡部清二『10倍株の転換点を見つける最強の指標ノート』(KADOKAWA)
渡部清二『10倍株の転換点を見つける最強の指標ノート』(KADOKAWA)

あるいは「新技術開発」と書かれていれば、その企業の業績や事業環境に何らかの変化が起こることが予測される。

他にも「首位、転換、一転」など、変化や転換点を示唆する単語があるので、先の8つの言葉を探すことに慣れてきたら、こうした単語にも注目するとよいだろう。

日経新聞からこれらのキーワードを見つけ出し、指標ノートのコメント欄に書き写す。このように株式投資は、森羅万象を織り込むと考えていて、気になる事柄を頭に入れるようにしている。とはいえ、記憶はうろ覚えで曖昧であったりするので、日経新聞を読んでいて気づいたキーワードを、その都度、指標ノートに記入しておくに越したことはない。

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