本気で政権を取るつもりだったが、目算を誤った
――希望の党は、安全保障関連法について「適切に運用し、現実的な安全保障政策を支持する」と掲げ、保守票を奪おうとしました。
彼女が本気で政権を取るつもりだったということでしょう。自民党がハト派の首相だったら、保守層は希望の党に流れていたかもしれません。でも、相手は保守の看板を掲げた安倍政権ですから、岩盤の支持層は崩れないのです。その点は、小池さんは目算を誤った。結局、安全保障関連法に反対する人は、立憲民主党に流れてしまいましたね。
都知事を辞めなかったことも、希望の党には響きましたね。民進党議員の中で考え方の違う人を「排除する」と言ったことも、感じが悪かった。「皆さんに来ていただくのは大変ありがたいが、安全保障政策については確認をさせていただく」と言っていれば、全く違う結果になったかもしれません。一瞬、絶頂期を迎えて、高飛車な態度になってしまったのですかね。