相手の話に合わせて順番に使う合いの手
「合いの手」の基本フレーズ5
「そうなんですね」
「もう少し詳しく」
「ほかには?」
「というと?」
「だとしたら?」
「そうなんですね」
「もう少し詳しく」
「ほかには?」
「というと?」
「だとしたら?」
極端に言えば、この5つを手元にメモしておいて、相手の話に合わせて順番に使うだけで、ほかに何も言わなくても会話が成立します。
相手は、「あー、たくさん話せて満足」と満足感を覚えてくれるでしょう。
→会話は「皿回し」のように行う
誰かと会話をしているときは、頭の中で、こんな映像を思い浮かべてみてください。
「自分と相手の間で、一枚の皿が、棒の先でクルクルと回転している様子」
このお皿が、自分と相手の今の会話そのものです。
良好な状態は、お皿がクルクルときれいに回っているイメージで、とくにお皿のことを気にしていなくても会話が進んでいる状態を指します。
否定をするということは、回っていたお皿を手で払ったり、止めようとして落としたり、別のお皿を横で回し始めるようなものです。
反対に復唱や承認などを使うことは、お皿をより円滑に回すことにつながると考えてみてください。
ちなみに、夫婦ゲンカも、会話しているときに、どちらかが片方の言葉を否定して、別のお皿を回すことで起こることが多い。
「否定しない会話」とは、一枚のお皿をきれいに回す状態をキープするのにもっともよい方法なのです。それをコントロールするのは、ほかでもないあなたです。
この「一枚のお皿が回っている映像を思い浮かべる」という方法は、相手との会話だけでなく、会議や打ち合わせで話し合いをうまく進めたいときにも有効です。
「議事」や「討議の内容」が、一枚のお皿として、うまく全員で回せているかを常にイメージする。誰かが、別のお皿を回し始めたり、手で払おうとする人がいたりしないかをウォッチしながら会議をファシリテーションするのです。