身内が死ぬと「保険金はいくら入る?」と聞いてくる
教団は、これまで多くの人が人生をかけて貯めたお金を「神の国実現のために」という文句や霊感商法などを駆使して容赦なく奪っていきました。
ターゲットにした人がどんなに生活に困窮していようとも、おかまいなしです。良心の呵責を覚えることなく、お金を払わせます。田畑も自宅も売ります。土地を担保にお金を借りさせます。
驚くべきことに身内の信者が亡くなれば、間髪入れずに信者らがやってきて「保険金はいくら入るの?」と聞いて 、寄付をさせようとした事例もあります。遺族の悲しみにいっさい寄り添おうしない非道徳的な振る舞いが、教団を離れるきっかけになったと話す人もいます。ですが、教団にとってこれら神のためのすべての行為は「善」になります。
旧統一教会の問題は、この教団の思想にあうか、あわないかという「善・悪」という2つにわけて考えさせるところから派生しています。これこそがマインドコントロールの恐ろしさといえます。
教義そのものに対しては信教の自由があり、筆者はとやかく言うつもりはありません。しかし、マインドコントロールにより多くの人から多額のお金を巻き上げたのは紛れもない事実。教義を信じ込んだ人が、平穏に暮らす人たちに迷惑をかけ、人生を台無しにすることなど絶対に許されていいはずがないのです。