50代の35.4%が「転職で賃金が上がった」

〈噂その1〉「50代を正社員で雇ってくれる企業などないと聞きますが」
〈答え〉NO! 会社は案外、本気です。

・転職先での雇用形態を聞いたところ、30~40代前半では9割以上が「正社員」。40代後半から若干下がるが、40代後半で88.9%、50代前半は86.1%。50代でも9割近くが正社員!

【図表1】現在の勤務先企業・組織における雇用・就業形態
出所=『50歳の壁
〈噂その2〉「転職って、給料下がるし、都落ち感があると聞きますが」
〈答え〉NO! 会社側は案外、期待しています。

・35歳以上の65%が、「同業種間転職」。
・「大規模転職」(転職前より従業員数が多い)は、40代後半では43%前後と多かった。一方、「小規模転職」(転職前より従業員数が少ない)は、50代が他の年齢層より多かった(34.2%)。

【図表2】転職先の従業員規模~転職直前勤務先との比
出所=『50歳の壁

・月収は、45歳以上で「20%超低下」が多くなり、30~40代前半が6%前後低下だったのに対し、50代では15%に達していた。
・月収が下がった人(20%超低下と5~20%低下)は、40代後半は29%、50代は34.9%。
・一方、50代でも前職より高くなった(5~20%以上)人が35.4%で、4割弱もの人が「賃金は上がった」としている。

【図表3】転職前後の処遇(月給)の変化
出所=『50歳の壁