Q「勉強しなさい」の代わりに何と言いましたか

●佐藤家

「8時から30分間、算数のプリント3枚」のように、時間と量を伝えました。

やることが具体的で、ゴールもわかるので、とっつきやすいんでしょうね。ゴールを見せることが大事だと思います。「勉強しなさい」って言われて気持ちのいい子はいないですよね。なんだかやることがいっぱいありそうで、面倒くさそうじゃないですか。

青空に映える東京大学安田講堂
写真=iStock.com/YMZK-photo
※写真はイメージです
●河村家

「さ、一緒にやろうか」ですね。

特に低学年の頃は、勉強を親子のコミュニケーションタイムとして位置付けていました。お母さんと一緒で、楽しくて温かいイメージ。とはいえ、嫌がるときもありました。特に次男。そんなときは、「4時までに宿題が終わったらおやつ一品プラスしよっかな」など、エサ作戦もよく使っていました。

●たかせ家

小学校に上がるまでは、「勉強」を「お仕事」と言っていました。お母さんにお仕事があるように、子供にもお仕事があるのよ、とプリント学習をさせていました。「さあ、お仕事しますよ〜」とね。

『プレジデントFamily2022年秋号』(プレジデント社)
『プレジデントFamily2022年秋号』(プレジデント社)

「勉強」は、堅苦しくて辛いというイメージがありますが、「仕事」は大人と同格扱いされた気分になるようです。また、「仕事」にはミッションというイメージもあるのか、自分は期待されているんだ、とも感じながら取り組んでいたようです。

小学校に上がってからは、学校が「宿題」「勉強」という言葉を使うので、家でも自然とそうなりました。

どうしても勉強する気になれない日には、「よし、ちょっと気分転換しようか」と、おやつを食べたりパズルをしたり。その後で、「何ならできそう?」と聞きました。「う〜ん、計算問題ならできるかも」。自分で言ったこと、自分で選んだことはやるしかないので、自然とお勉強タイムに切り替わっていました。