ITはビジネスのあり方を大きく変えてきた。次々と登場する「新語」にどう対応するか――。歴史を知ることが、潮流を掴む近道になる。

人気サービスの萌芽は90年代に誕生していた

爆発的に普及し、我々の仕事のあり方を変えたインターネット。慶應義塾大学大学院の砂原秀樹教授がその原点として挙げるのは、1969年に任意団体のIETFにより公開が始まったRFC(Requests for Comments:コメント募集)だ。これはネット技術の仕様を保存・公開する仕組みで、当初は「こんなことを考えました。意見を聞かせてください」という意味の文書だったが、現在は事実上、ネットでの標準規格となっている。

(PANA=写真)

「今日、パソコンでも携帯電話でも同じネットワークに繋がるのは、RFCのお陰。インターネットでは、RFCで広く意見を募り、ユーザーの要望に応えて成長し続けるという仕組みが、当初から盛り込まれていた」(砂原氏)