銀座ホステスが車で3時間かかる距離のソープでバイト

高級クラブのホステスさんは、基本的に個人事業主だ。担当する顧客が支払った飲み代は、一般的には店側とホステスさんとの間で折半することになる。

コロナの感染拡大に伴う、緊急事態宣言などによって行動制限策がとられたことで、クラブなどの、いわゆる「接客を伴う飲食店」は営業時間の短縮や営業自粛を強いられることとなった。当然のことながら、こうした事態を受けてホステスさんの収入は激減していくこととなる。

その一方で銀座のホステスさんは、その住まいを仕事場である銀座近辺で借りているケースが多い。これは、なにも見栄のためではない。ホステスさんはその仕事柄、帰宅が深夜や明け方になるケースがほとんどだ。このため帰宅はタクシーとなることがほとんどだ。

夜は東京・銀座
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しかしそうなると、銀座から離れた所に住んでしまうと、交通費の負担も馬鹿にならなくなってしまうのだ。

「高額なタクシー代を払うくらいなら、家賃が多少高くなったとしても、銀座近辺に住んだ方がマシ」(某高級クラブのホステス)。

もっとも、仕事が順調に推移している限りにおいては、高額な家賃も難なく支払うことができる。しかし、このコロナショックが状況を一変させてしまった。

「コロナがいつ収束するのか、まったく見通せないなかで、家賃の支払いが肩に重くのしかかってきたのです。さて、どうやって支払おうかと……」(前述のホステス)。

そうした状況のなか、手っ取り早くカネを稼ごうと、ソープランドでアルバイトするホステスまで出てきてしまったのだ。

銀座のクラブのホステスさんといえば、世間一般では高額所得者として知られる存在だ。そのホステスさんが、家賃を払うためにソープランドで短期とはいえアルバイトをする事態にまでなっているのだ。