箱から出して3分で
洋書を一冊ダウンロード
キンドルは日本で買えるようになって即入手しました。アメリカで発売されて以来、ずっと楽しみにしていたんです。もう「キンドル以前」の生活を思い出せないくらい、毎日持ち歩いています。
現在、僕のキンドル内に入っている本は40冊ほど。そのときの気分で読む本を選べるし、何より荷物が軽くなっていい。それまで常に3冊は本を持ち歩いていたのがキンドル一つで済むし、読みかけの本をしょっちゅう行方不明にしてしまう僕としては、本当にありがたい。
実際、それだけの本をリアルで所有することを考えたら、自宅の書棚スペースも考慮に入れなければなりませんが、キンドルならばその心配も無用です。これまで場所の問題などで敬遠されてきた、百科事典や古典全集の復権にも繋がるのではないでしょうか。
このツールの一番の利点はとにかく簡単に扱えることです。実際に使ってみて、想像以上の利便性に驚きました。自宅に届いたキンドルを箱から出した3分後には、本を一冊購入していました。わざわざパソコンに接続せずとも、キンドルから直接ダウンロードできるのも、「思い立ったらすぐ行動」派の僕の性格にはぴったりです。
本体への設定が一切不要というのも素晴らしい。新しい商品を購入したとき、取扱説明書を見ながら四苦八苦するのはなんとも憂鬱ですが、キンドルならその作業も不要。アカウントを新たに取る必要もありません。そもそもキンドルはアマゾンサイトから購入しているので、すでに僕のクレジット情報などはインプットされているんです。僕だけの「マイ・キンドル」が、手元に届いた瞬間から使えるようになっている。
携帯やパソコンなどの液晶画面は、どうしても明るい陽の下では見えにくいし、長時間眺めていると目が疲れます。その点、電子ペーパーの画面なら長時間の使用でも大丈夫だし、消費電力も少なくて済む。視力や好みでフォントの大きさを変えられるのも魅力的です。
現在、僕は書籍以外にイギリスの新聞「The Independent」も購読しています。実は、キンドルを購入する前の唯一の懸念は容量の問題でした。いくら膨大な量の紙媒体を一つで持ち運べるといっても、限界があるはずですから。特に新聞などを定期購読したら、メモリが一杯になってしまうのではないか。しかし、そんな不安も杞憂に終わりました。
毎日午後3時になると最新号が自動的にダウンロードされるのですが、前日までの号は過去一週間分のフォルダに自動移行します。そして、それよりさらに前の号までは、僕のキンドルではなくアマゾンのアカウント内に保存されるのです。必要になったらアマゾンのウェブ上から取り出す。つくづくユーザー視点に立ったシステムづくりが徹底されています。