クルマをきれいにしておくと良いことずくめ
もう一つ大事なことは、クルマをきれいにしておくこと。「きれいなクルマは事故が少ない」と言われる。きれいにしていると小さな傷も付けたくない気持ちになる。汚いクルマで少しの擦り傷を気にしないようになると、その先でガチャンと大きな事故につながるのだ。
きれいにしておくメリットは、最新の安全装置(ADAS=先進運転者支援システム)のレーダーやカメラなどが正常に働くようになることだ。カメラのレンズはたいがい前の窓の中に設置してあるから、フロントウインドウをきれいにしておくことでADASも正常に作動できるようになるからだ。
正しいドライビングポジションで座ることも安全運転に非常に役に立つ。
まずは深く腰掛けて、お尻の後ろに隙間が空かないように座る。こうするといざというときの急ブレーキもしっかり踏めるようになる。また長距離ドライブでも腰が痛くなりにくいというメリットも生まれる。
次はシートの高さ調節。目の位置が高めの方が広い視界が得られ、正しい情報がたくさん得られる。メーターが見えてリラックスできる範囲内で高めに合わせる。
正しいドライビングポジションなら疲れにくい
次はシートの前後スライド。左足でフットレスト(足を置く台)を強く踏みつけるようにしても膝が確実に曲がっているように。こうすると多くのドライバーはシートを前に移動するはずだ。これは身体を安定させ、しっかり急ブレーキが踏めるようにするためだ。
シートのリクライニングとハンドルの位置。これは片手でハンドルの12時の位置を持ったときに背中がシートから離れず、肘が少し曲がる位置に合わせる。ハンドルが上下(チルト)、前後(テレスコピック)に動くクルマも増えているから、多くのドライバーが最適なドライビングポジションに合わせられる。
最後にヘッドレストの高さを合わせる。基準は頭頂部とヘッドレストの上が同じレベルになるようにする。これは追突されたときに首を守るために頭を押さえる目的がある。
2.目の位置を高めに。
3.膝が確実に曲がるように。
4.肘が少し曲がるように。
5.ヘッドレストの高さ。
この5つのドライビングポジションのチェックポイントを忘れずに調整してから出発。長距離運転でも疲れが少なく、いざというときに急ブレーキがかけられ、広い視界で情報をとりながら運転できるから覚えてほしい。
いざというときには最初からABSが作動するほどの急ブレーキをかける。完全停止まで思い切りブレーキペダルを踏み込むことで、最短の制動距離で止まることができるのだ。
事故をなくすことが渋滞を防ぐことにもつながり、楽しいドライブを続けられることになる。十分な睡眠をとって安全運転をしてほしい。