所属部署以外にも存在感をアピール

●管理職に上がるために気をつける3つのポイント

最後に、以上の点を踏まえて、ポイントを3つほどまとめておきたい。

1. 30代での留学、休職は避ける

会社派遣であれ自費留学であれ、留学は素晴らしいことではあるが、あくまで今いる会社を軸にするのであれば、個人的には30代の留学はあまりおススメしない。業務上必要で、会社も「ぜひ行って来い」くらいのムードがあるなら別だが、そうでなければ、一番重要なタイミングで存在感をアピールできない危険がある。行くなら20代、あるいは転職する覚悟で臨むべきだろう。

2. 従来とは担当業務が大きく異なるローテーションは避ける

これも上記と同じ理由から。どういう基準で幹部候補が選ばれるかというと、実務で優秀なのは当然としても、人情として長く一緒に働いてきた人間を推すものだ。スキル的にも人脈的にも存在感を薄くするローテは極力避けた方がいい。

3. なるべく、所属部署以外にも顔を売っておく

事業部側の人事権を握る役員クラスは、主任以下の部下の働きぶりはなかなか把握できない。こういう際に部門内の総括的な企画や資料に名前がたびたび出ていると、そういった立場の人達から見ると、それだけで一定の存在感を感じられるものだ。

凄く優秀だけれども、なぜかヒラのまま残ってしまった人というのは、どの会社にもいるだろう。そんな人には、所属部署以外では目立っていない、30代半ばでローテーションにより一線から外れてしまった等、必ず理由があるものだ。 

※すべてメルマガ配信当時