思考の好みやモチベーションの源泉を見える化できる

さらに、「あなたはどういうことを、より好むか?」という切り口で設計されているのが特徴です。つまり、好みはその人の行動の動機と直結しますから、部下の意思を知るうえで、とても参考になるのです。

図表1がハーマンモデルを簡略化した図です。

一度、この本を読み進めるのをやめて、ご自身のことや部下のことを考えてみてください。いかがですか? 「自分は4象限のうち、ここに入るな。あの部下はここ、あの部下はここ……」そんなことが浮かんできませんか?

実際に分析するときは、質問項目に回答してもらい、そのスコアでグラフ化します。私は認定ファシリテーターとして何人もの調査結果を見てきましたが、人によってはひとつの象限に好みが集中する人もいれば、4象限のうち、2つの傾向が強い人もいて、結果はいろいろ。

いずれにしても、その人の思考の好みやモチベーションの源泉を見える化できる便利なツールだと考えていただければよいと思います。