自分の自律神経の状態(モード)を意識することが重要

こうした「インターバル」が有効な理由に、先ほどのストレスの適度なバランスが関わってきますが、このバランスとは、交感神経と副交感神経のバランスを指します。

交感神経は人が活発に活動するための、車のアクセルに相当する役割で、副交感神経は安静時や睡眠時などに体を回復させる、車で言うブレーキに相当する役割です。そして、この2つのモードを、環境の変化に合わせて自律的に調整してくれるのが「自律神経」です。

交感神経と副交感神経のバランス

人が活発に活動するためにはそもそも交感神経が働く必要がありますが、環境負荷が強すぎると交感神経過剰の状態が続き、心身ともに疲労してしまいます。

これが先述の「ストレス状態」でした。そのため、身体を休ませるモードである「副交感神経」とのバランスが重要になりますが、インターバルによって、その適度なバランスが維持されていることが考えられます。

「45分会議」が身体を休ませるワケ

ワーケーションや移住、通勤ラッシュからの解放など、いわゆるビジネスアワー外の工夫にとどまらず、ビジネスアワー内の仕組み化によって、メンタルヘルス不全を予防しつつ、テレワークのメリットを最大限に生かす企業も登場しています。

その1つが、2006年の創業以来テレワークを導入している、ワーク・ライフバランス社の「45分会議」です。

上述の調査において、会議間インターバルを「意識はしているが、実践できない」方が27%存在することが明らかになっていますが、その要因の1つは会議時間が基本「30分」「60分」単位で設定され、インターバルが保ちにくいことにもあると思います。

「意識はしているが、実践できない」会議間インターバル

ワーク・ライフバランス社では、45分会議の基本フォーマットにすることで、そうしたインターバルの“いつの間にか”消失を予防しています。

45分会議は「会議間インターバル」確保に最適化されたフォーマット