アメリカと日本では「医者にかかること」のハードルがまったく違う。医師・医学博士の奥真也さんは「アメリカは医療費が猛烈に高く、風邪でも数万円、病院の手術では数百万円にもなる。日本は国民皆保険制度のおかげで気軽に受診できるが、この制度を続けられるとは限らない」という――。

※本稿は、奥真也『医療貧国ニッポン』(PHP新書)の一部を再編集したものです。

日本人に死をもたらすのはがんと生活習慣病

日本社会全体の疾病構造が大きく変化してきたいま、我々は病気や健康問題に対して主体的に向き合う必要があります。