分析ツールのメリット4つ

分析ツールを使うメリットは、おもに次の、「4つ」です。

①学生の思考特性や行動特性に合わせたコミュニケーションができる

トランプも麻雀も、相手の手の内がわかっていれば、有利に戦いを進めることができます。人材採用も同じです。「相手がどのような人物なのか」がわかっていれば、相手に合わせたコミュニケーションが可能です。

②会社に必要な人材を選別できる

就活生の特性がわかれば、「会社のIT化を進めるために、『論理的な分析が得意な人材』を採用する」「営業に力を入れるために『社交的かつ行動的な人材』を採用する」など、事業計画にふさわしい人材を採用できます。

③学生の「嘘」を見破ることができる

たとえば、「論理的な分析が得意な人」は、一般的に履歴書やエントリーシートに書いた内容に準じた受け答えをします。

履歴書
写真=iStock.com/bee32
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それなのに、履歴書の内容を無視して話す学生は、素の自分を出していない可能性が、あります。分析ツールの結果と発言の内容に整合性が取れていないからです。

「趣味は競馬」の学生がいました。

この学生の分析結果が「論理的タイプ」であったにもかかわらず、「なぜ競馬が好きなのか」という面接官の質問に対して、「予想が当たるとうれしい」という感情的な理由しか述べなかったとしたら、嘘をついている可能性がある。

一方でこの学生が、「競馬の魅力は受け継がれる血統にある。優秀な遺伝子を引き継いだ子孫が必ずしもよい成績を残すわけではない。その不確実性がレースをおもしろくしている」といったように、競馬の魅力を理路整然と説明した場合は「嘘はついていない」ことがわかります。発言と分析ツールの結果が「合っている」からです。

2005年入社の海老岡修はダービーは単勝1.6倍のフサイチホウオーに10万円賭けて、6万円儲けると言いました。エナジャイザーで複雑な仕事でミスが8つあったから、買うのはやめなさいとアドバイスしたが購入しました。判断ミスが少なくなる指導を続けて、2020年11月に本部長に昇進しました。

④内定者同士の価値観を合わせることができる

わが社で「30人」採用なら、内定者が「5人」を過ぎた時点から、「すでに内定が出ている5人との相性」を考えた採用に切り替えます。

なぜなら、内定を出している5人とタイプが違いすぎると、内定者同士の和が乱れるからです。