同じく、「これからは女性が消費を牽引する」と主張するのが、『人妻の経済学』の著者であるアナリストの門倉貴史氏だ。
「女性、とりわけ人妻に注目です。いま『主婦』というより『人妻』と呼ぶにふさわしい、魅力的に年齢を重ねた女性が増えている。彼女たちをひきつける商品・サービスを提供できれば、消費は上向きになるはずです」(門倉氏)
試算によれば「人妻マーケット」は125兆2490億円。20~30代の人妻は節約志向が強いが、バブルを知る40代の人妻や年金生活に入った人妻は消費を活性化する潜在能力を秘めている。それなのに女性向け商品は相変わらず20代向けのものが主流。ここにチャンスがある。
「女性のクチコミ効果は高い。うまくいけば爆発的なヒットにつながる」(門倉氏)
女性市場の可能性にいち早く気づいた者だけが生き残る。これはどうやら間違いない。
※すべて雑誌掲載当時
(佐粧俊之=撮影)