2021年にプレジデントオンラインで配信した人気記事から、いま読み直したい「編集部セレクション」をお届けします――。(初公開日:2021年5月28日)
ついてしまったぜい肉は、どうすれば減らせるのか。医師の池谷敏郎さんは「内臓脂肪は、つきやすいが、落としやすい。私は以前、15日間でベルト1穴分やせたことがある。ゆるい糖質制限と簡単な運動で十分な効果は得られる」という――。

※本稿は、池谷敏郎『15日間でお腹が凹んでリバウンドなし 名医のお腹やせ』(KADOKAWA)を再編集したものです。

体重計に乗っている人の足
写真=iStock.com/Be-Art
※写真はイメージです

診察室で「太りました」とため息をつく患者たち

コロナ禍で、私たちの日常は大きく変わりました。仕事はリモートワークが中心に。不要不急の外出ははばかられ、友人との歓談や人脈を培う交流会、音楽、美術などアートシーンに触れる機会も激減です。引きこもりがちな日々の楽しみは、どうしたって「食べること」。私の診察室を訪れる患者さんの多くが「太りました」「お腹がぽっこり出てきました」とため息をついています。

肥満の原因はとてもシンプルで、食べ過ぎと運動不足によるエネルギー過多です。

私にも肥満の黒歴史があり、36歳のころ体重79kgの最大値を記録。身長は173cmですから堂々たるおじさん体型で、流行の服など似あうはずもありません。そこで一念発起し、15kgのダイエットに成功。以来59歳の今まで、体重、内臓脂肪、血管年齢とも当時のままを維持してきました。体調がベストなら、仕事のパフォーマンスが上がり、人生を前向きに楽しむことができます。

メタボリックシンドロームと診断される人が急増する昨今、地域医療を担う医師として、ダイエットの指導も大切な仕事です。そこで考案したのが「池谷流お腹やせメソッド」。ゆる糖質オフと、ゆる運動の組み合わせで、誰でも無理なくずっと続けることができます。今回はその概要をご紹介しましょう。