過去の成功パターンを捨てる

もう1つは、「前例に縛られない」ことです。ビジネスの場でも、「昔はこうだった」「これでうまくいった」という成功パターンに縛られ、そこから外れることが許されなくなるケースがよくあります。

しかし、当時と今とでは、当たり前ですが環境やタイミング、技術力や関わる人、資本がまったく違います。その成功が10年前のものだとしたら、当時と今とで世の中の経済状況やテクノロジーが大きく変わっているため、成功パターンとして適用すること自体に無理が生じます。

参考になるのは、せいぜい2、3年前まででしょう。

そもそも、お手本にしている成功パターンが1、2例なら、それはたまたまうまくいっただけである可能性さえあります。

こうした過去の成功パターンをなぞる文化があると、その企業はどうしても縮小均衡になって、新しい大きな成功が得られなくなります。

古い方法または新しい方法
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古い価値観はどんどん壊していくべき

逆に、「昔ダメだったから今も当然ダメ」という前例に縛られるパターンもあります。

人も企業も技術も日々進化しているので、当然ながらそれも当てはまりません。特に、技術的なことが関わってくると、2、3年たてばガラリと様変わりしているものです。

昔のままの価値観を持ち続けていると、新しく登場したり、改善されたりしたことを見逃してしまうということを常に意識するようにしてください。

小さなことから始めればよいのです。

いつもと違う店、いつもと違う道、いつもと違う人、いつもと違う道具……古い価値観は、いつもの日常から少しずらした行動で得る新鮮さで壊す、これを習慣にしていきましょう。