上手な改善のコツは、日々改善すること

友人たちからは、「よくそんなに毎日毎日改善することが見つかるね」といわれますが、コツは次の通りです。

①ちょっとした不快、不便を我慢しない
②「我慢しなくてもいい方法はないか」「もっと楽にできないか」「改善できるところはどこか」をいくつか考える
③上記2で考え付いた中で、最もお金と時間がかからないものからやってみる

一度アンテナを立てると、課題はどんどん見つかりますし、その解決法を考えること自体が楽しい脳トレのようになってきます。ぜひ試してみてください。

テクノロジーの進化にも強くなる

「0.2%の改善」を習慣にすると、世の中のテクノロジーの進化にも何とか食らいついていくことができるようになります。

勝間和代『できないのはあなたのせいじゃない』(プレジデント社)
勝間和代『できないのはあなたのせいじゃない』(プレジデント社)

新しいテクノロジーが登場し、それが社会の中で使われることが当たり前に広がってきても、「自分にはできない……」「難しいから無理!」と敬遠する人がいます。しかし、現代はほんの2、3年技術進化をスルーするだけで、社会的に大きなハンデを負ってしまい、結果、生活水準を落とすことにもつながります。

これは決して大げさな話ではありません。

たとえば、新型コロナウイルスのワクチン接種がスタートした際を思い出してください。オンラインであれば難なく予約することができました。

ところが、スマホやパソコンの操作が分からない高齢者は、何時間もつながらない電話をかけ続けたり、子どもに頼んだりと苦労をする方が多かったようです。

自身を「情報弱者」に追い込む選択は避ける

また、行政や民間が行う様々なサービスの予約や申し込みも、続々とオンラインに移行しています。スマホもパソコンもまったく使えない状態でいると、今後、必要なサービスの情報や恩恵を取り逃してしまうケースが増えてくることでしょう。

ネットリテラシーの低さを放置していると、自身を「情報弱者」に追い込むことになってしまうのです。