息子の中学受験塾代10万円をどう圧縮するべきか
他、不明金を減らし、使っていないサブスクを解約しました。ご夫婦のこづかいは職場でのランチ代など使い道がある程度決まっていたので、そのまま。ここまでで約2万8000円ほど支出を下げられましたが、これだけでは支出減の状況には耐えられません。やはり、食費と教育費も見直すことにしました。
食費は塾前の空腹を満たすための買い食いを減らし、おにぎりを持たせることにしました。週末にいくつか作って冷凍し、持っていく前にレンジで解凍。また、塾に合わせてしていた外食も減らしました。食材の準備には、ふるさと納税を活用し、米をもらったり、簡単にできるハンバーグやコロッケ、肉などをもらったりでき便利に使えました。
塾は、毎日行くのは大変、友達と遊びたいという長男の希望もありましたが、成績を落としたくないと陽子さんは思っています。長男と話し合いながら、2つの塾それぞれの通う回数を1日ずつ減らし、週4日、週2日だったのを週3日、週1日にしました(6万2000円に減額)。受験間際になったらまた増やす可能性はあると言いますが、そのころには育児休業も終わり、復職しているでしょうから、支出が増えても対応できる可能性があります。
そうこうして支出は8万円弱減らせることになりました。産前産後休暇の時は赤字家計となるかもしれませんが、育児休業手当が出ると、収支トントン程度で済むかもしれない状況です。
この支出が減った家計状況から貯金額を見ると、最低限の生活防衛資金が準備できていることになります。私立中学の受験まではあと3年ほど。この学費は生活防衛資金とは別に、ある程度を貯金で準備したいですし、さらなる高校、大学進学に向けてもお金を準備しておきたいもの。ご夫婦の老後資金も視野に入れておかねばなりません。
そのため、これから先の黒字部分は貯金をメインにしていきますが、一部を投資に積み立てていくように検討しました。いずれはiDeCoもしたいですが、現状では柔軟性のある「つみたてNISA」をしていきます。
こうして、完璧ではないですが、ある程度お金を貯めていける見込みができました。あとは陽子さんが休業中に、もう少し支出を小さくできれば、さらに将来への不安は解消されます。お子さんが増えると必要になる教育費もまた大きくなりますから、貯められるうちにしっかりと貯めていただきたいものです。
収入がしっかりあるご家庭は、支出も大きくなりがちです。ですが、それを当たり前にせず、支出の見直しをして、生活の仕方に対して適切な状態に近づけることができれば、貯蓄を増やしやすいものです。生活は今だけではないのですから、あらゆる事態を想定し、乗り切れる準備をしていただきたいものです。