「アマゾン限定」などと販売先を絞った新興メーカーの商品が存在感を高めている。EC事業のコンサルティング会社GROOVE代表の田中謙伍さんは「顧客と直接取引をするD2Cメーカーが増え、売上を伸ばしている。D2Cは消費者が満足する商品を適正価格で提供できる強みがあり、従来メーカーは取り残されつつある」という――。
D2Cと書かれた木製ブロックを積む人の手元
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Amazonの販売モデルを変えたD2Cメーカーの台頭

Amazonで「シャンプー」と検索してみてほしい。1ページ目には、普段ドラッグストアの棚で見かけるラインナップとかなり異なる商品が並ぶはずだ。GROOVE独自の市場調査では、Amazonにおけるシャンプーの売上構成はナショナルブランドをおさえ、D2Cブランドの売り上げが上位を占める結果となっている。

2000年当初から2010年ごろまでAmazonの売り上げは、大手メーカー商品を仕入れてAmazonが消費者に販売をする、いわゆる小売販売モデルが主流であったが、2010年以降、様相が変わり始めた。