品質管理本部長で常務の布瀬雅義さんは、PK活動の結果、不良品率が低下し、製品品質が向上した理由を次のように話す。
「細かい数字は申し上げられませんが、1年、2年と続けていくうちに、明らかによくなってきた。PK評価のいい工場は、品質も高いんです。おそらく職場をピカピカにする姿勢が、いいものをつくろうという心のピカピカにつながってくる。マネジメントの分野で、『すごい会社』とは、圧倒的な商品を持っているわけではなくて、当たり前のことを、すごいレベルでやっている会社だといわれます。その実例を目指しているんです」
掃除はPK活動の一部にすぎない。だが最も簡単で基本的な仕事でもある。
凡事を徹底し、チリひとつない工場で働く従業員たちは、休み時間も毅然としていた。
※すべて雑誌掲載当時
(尾崎三朗=撮影)