自分の人柄は「間接的」に伝える
②人柄
特に、リーダーや管理職の場合、実績や今後の抱負がメインになりがちですが、部下がコミュニケーションをとりやすいように、人柄が伝わるエピソードを上手く活用したいところです。しかし、例えば「私は優しい人間です」のように自分の人柄を伝えるのは気恥ずかしいものです。そこで、間接的に人柄を示すエピソードで伝えるといいでしょう。
例)「年齢とともに涙もろくなって、テレビドラマでもすぐ涙腺が崩壊します」
また、「高橋課長ではなく美香さんと呼んでください」と、呼び方をお願いすれば歳の差や立場を気にせずざっくばらんに接する人柄が伝わります。「こんな風に接してください」というように自分の取り扱い説明をするのもいいですね。
ギャップは自分で作ることができる
③意外な一面
一般的に相手の意外な一面を知ると好感を持ちやすくなると言われています。
例えば、しっかり者という印象の方が、実は方向オンチで地図が読めないなど、自分のちょっとダメなところを織り込むなど、真逆のイメージとなるエピソードを伝えると、意外性を生み、親近感がうまれます。また、こういった部分を付け加えることで、自己紹介に盛り込んだ強みや実績が嫌味にならなくなる効果もあります。
そうはいっても、ギャップが見つからないという方もいるかもしれません。そういう場合でも、言い方次第でギャップはつくれます。それが、「私、実は○○なんです」という言い方です。「実は」とひと言を付けるだけで、秘密をカミングアウトされているようで印象に残りやすくなります。
例えば、「特技はトライアスロンです」よりも、「おとなしそうに見られますが、実は趣味はトライアスロンです」と言ってみたり、あるいは「趣味はマンガです」よりも「ビジネス書ばかり読んでいそうと言われますが、実はマンガが好きで『ONE PIECE』は全巻持っています」と言ってみたりした方が、意外性が際立ちます。
また、伝え方の工夫として、苦手なことを自己開示するときにはポジティブに締めくくると好印象が残ります。「苦手な食べ物は納豆です」よりも「納豆が苦手なのですが、もし克服の仕方を知っている方がいたら教えてください」、「料理は苦手です」よりも「料理が苦手なので料理上手のパートナーと結婚しました」など、ポジティブな一文を付け加えると印象も良くなります。
例)「リモートワークが続いてリモート太りをしてしまいまして、健康診断の数値も気になりだしたので、良い体質改善法があったらぜひ教えてください」