不安な時代だからこそ、消費者は心の豊かさやちょっとした楽しみを求めている。「鍵はbeing消費にあり」と話すのは、小阪裕司氏だ。

三浦 展●カルチャースタディーズ研究所主宰、消費社会研究家、マーケティング・アナリスト。一橋大学卒。パルコ、三菱総合研究所を経て現職。『下流社会』『シンプル族の反乱』など著書多数。

「人々の消費欲求が、havingからbeing に向かっています。havingとはモノに直結する消費ですが、beingは自分が大好きだと思える『私』になるための消費。この消費行動を起こさせる情動がフルフィルメント(fulfillment)です。