「はじめまして」の次は、何かをほめよう

第2位は『大人の雑談力』でした。

桐生稔監修『大人の雑談力』(リベラル社)
桐生稔監修『大人の雑談力』(リベラル社)

初対面の人とうまく話せない、共通点が見つからず会話が盛り上がらない、冗談にうまく反応できない――。本書はそうした、雑談のよくある悩みをスッキリ解決してくれる一冊です。監修者は、全国40都道府県で年間2000回、話し方のセミナーや研修を行っている「話し方」のプロです。

例えば初対面の人と会話を続けたいとき。「はじめまして」「よろしくお願いします」の後に無難に天気の話をすると、そこで会話が終わってしまいます。

そこでおすすめなのが、パッと目についた物をほめること。相手の名前や服装、部屋の雰囲気など、なんでも構わないので、とにかくほめてみましょう。ほめられて嫌な気分になる人はいませんし、ポジティブな話題で場の雰囲気が和むはずです。相手が謙遜しても、「いや~、◯◯です」と返せば、会話が広がっていくでしょう。

本書はこのように、雑談の“あるある”な悩みをいくつも取り上げ、それらの解決策をコンパクトに提示してくれます。そのテクニックを使ったときと使っていないときの会話例も掲載されているので、「あるある!」と共感しながら楽しく読めるでしょう。雑談力をつけ、まわりの人と信頼関係を築くための、心強い味方になってくれる一冊です。

「朝日記」の習慣が人生の成功を導く

第3位には、『なぜかうまくいく人の「秘密の習慣」(ハンディ版)』がランクインしました。

佐藤伝『なぜかうまくいく人の「秘密の習慣」(ハンディ版)』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
佐藤伝『なぜかうまくいく人の「秘密の習慣」(ハンディ版)』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

「なぜかうまくいく人」はいったい、どんな習慣をもっているのだろう――。本書はそんな疑問に答えをくれる一冊です。

本書で紹介される習慣のひとつが、「朝日記」。朝の3分で、3×3のマトリックスに日記を書きます。

中央のマスには、日付など、その日のデータを。残りの8マスのうち3つは「仕事」「食事と健康」「お金」とし、残りの5つは自分のライフスタイルや夢にあわせて設定しましょう。

朝日記のポイントは、2日分でワンセットになっていること。「昨日の日記」と「今日の日記」の両方を書いていきます。昨日の日記には「昨日の出来事」「考えたこと」などをメモし、今日の日記には「○○さんの誕生日だから、花をプレゼントする」などと、あらかじめ今日の出来事を書いておくのです。

朝日記には、文字だけでなく、写真や動画、誰かからもらったメールなども添付しておきましょう。過去の日記を見返すことで、自分の思考のクセや失敗の傾向などをつかむことができ、人生を成功に導けるはずです。

この「ナイン・マトリックス」は、大谷翔平選手も愛用しているそうです。思い立ったが吉日、あなたも今日から朝のルーティンにしてみませんか?