堀江貴文でさえ強いメンタルは持っていない

そのストレスはあなたから知力、体力、思考力、行動力を奪う。免疫系の働きを低下させ、老化や疾病に直結する。

実業家の堀江貴文さん
実業家の堀江貴文さん(写真提供=徳間書店)

あなたのあらゆるパフォーマンスが蝕まれる。あってはならない事態だ。

ぼくはストレスに対して敏感だ。敏感であるがゆえに、ストレスを招きそうな要素は周到に回避するようになった。おかげでいまはストレスフリーだ。毎日が快適だ。

堀江さんはメンタルが強い? それは違う。何事にも動じないメンタルの持ち主なんていない。だからこそメンタルを守るメソッド、習慣づけは不可欠である。

社会人にとって最大のストレス源は人間関係らしい。さまざまな調査結果を見ても、きまってそれが断トツの1位に君臨している。

あなたはどうだろう。職場や取引相手やプライベートに苦手なひとがいて、それに悩まされていないだろうか。どうつき合えばいいのか、苦慮していないだろうか。

ひとには好き嫌い、合う合わないがある。そしてなにがどう合わないのかは相手による。そのたびにつき合い方を模索していてはきりがない。模索しているあいだにもあなたのストレスは積もっていく。

人間関係には賞味期限がある

人間関係のストレスを退ける手段はただ1つだ。

その面倒な人間関係は捨てる。いっさい合切、断ち切る。それに尽きる。

それができれば苦労しない? いろいろしがらみがある?

では、そのしがらみの正体とはなんだろう。たんに「捨てられたくない」という怯えではないのか。こうむる不利益を想像力たくましく膨らませて、勝手に怯えているだけだ。

だいじょうぶだ。万が一、なにか不利益をこうむったとしても、それはべつのだれかが埋め合わせてくれる。そのだれかと出会うために、いまの関係を捨てるのだ。

ぼくは社会人になって大きなビジネスを仕掛けてからというもの、数えきれない仲間に支えられてきた。でも、たとえばこの10年間を振り返ってみても、ずっとつき合っている相手はごくわずかだ。取り組むことが変わるのだからとうぜんである。

ぼくはそうやって人間関係を更新しながら、人生の鮮度をキープしている。かつての仲間だって同じだろう。どこかで新しい仲間と楽しくやっている。

人間関係には、そもそも賞味期限がある。

あなたの人生のフェーズはどんどん移り変わっていく。それにつれてつき合う相手も変わっていく。まして苦手な相手なら、すすんで真っ先に断ち切ってしかるべきではないのか。その相手はあなたにとってなんの資源にもなりえない。

POINT
「捨てられたくない」という無意味な怯えは捨てよう