低家賃物件へ引っ越し、保険・家計見直し…聖域なき資金準備づくり

わが子がすでに高校生で進学費用が足りないという場合、聖域を設けずに支出を削るべきだと藤川氏。

「お子さんが18歳だと、親御さんは50歳くらいでしょう。この年代は住宅ローンを払い、教育費もかけて、老後の備えも必要という状況ですから、そもそも貯蓄が少ないのです。お子さんを医学部に行かせたいと思うのであれば、家計の見直しは早ければ早いに越したことはありません」

まず、見直すべきは額の大きい住宅費だ。

「賃貸であれば家賃が低い物件に引っ越す、持ち家であれば、安い物件に買い替えるというくらい大胆な判断が必要です。学費を用意するには、何より手元に現金を持っておくことが大事になってきます。住宅ローンの繰り上げ返済なども避けましょう」

引っ越しの段ボールを運ぶ男性の手元
写真=iStock.com/Ridofranz
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また、保険の見直しも優先度が高い。特に所得が高いほど貯蓄性の高い保険に多額のお金をかけているケースが多いそうだ。

「多くの場合、途中で解約すると元本割れをしてしまうので、できれば入りすぎないこと。学費を捻出するためには、解約のほか、解約返戻金を担保にお金を借りる契約者貸付の活用も検討してください」

そのほか、車や時計、宝飾品などのぜいたく品も手放す覚悟が必要になるそうだ。