「会社員家庭」の子供が医学部へ進学するケースは最近珍しくない。ただ、合格を目指す子供も大変だが、お金を工面する親も大変だ。国公立大の学費は6年間で計324万円だが、地方の大学の場合、家賃や仕送りがかかる。一方、首都圏中心の私大は学費が2000万~4000万円台。予備校代も、高校3年間で200万円、浪人生なら年100万~400万円かかる。「プレデントFamily」編集部がFPの藤川太氏にお金の捻出法を聞いた――。

※本稿は、『プレジデントFamilyムック 医学部進学大百科 2022完全保存版』の一部を再編集したものです。

給付金の10万円を手に持つ男児
写真=iStock.com/kazuma seki
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大きな出費は学費だけじゃない! 予備校代は高校3年間で200万円

2020年から、医学部の人気が復活の兆しを見せている。それに伴い、わが子を医学部に進学させるにあたっての相談も増加傾向にあるそうだ。

「家計の見直し相談センター」の代表である藤川太氏は医学部への進学費用について次のように語る。

「わが子の医学部受験に関する相談には、大きく分けて2パターンあります。一つは開業医の家庭で、子供が小さいうちから“この子の進学費用を用意したい”というパターン。もう一つは、子供が高校生くらいになって、医学部に行きたいと言い出したパターンです。後者の場合、貯める期間が短いため、資金準備が大変になります」

藤川氏によると、医学部を目指す場合、必要となる費用が多岐にわたるという。

「まず、入るまでにかかるお金です。私立中高に通っていれば、年間100万円近くの学費がかかります。そこに加えて予備校代が上乗せになります。大手予備校に通い、現役で受かってくれれば高校3年間で200万円程度で済みますが、浪人をした場合、さらに年間100万円かかります」

医学部専門予備校に通えば、現役で年間200万円以上、浪人なら年間400万円以上の学費が必要だ。

「予備校は“一年でも早く合格すれば、医師として働く年数が1年長くなる。トータルで見れば、浪人でお金を使ってもプラスになる”といった言い方をするかもしれません。確かに数十年単位の長い目で見れば回収できるかもしれませんが、親が現時点で高額な予備校代を負担するという大変さは変わりません」

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「この研究室で学びたい! 3人のスゴい医師 総合診療、脳血管内治療、再生医療のトップランナー」「ラ・サール、東大寺学園、江戸川学園取手…躍進の秘密 医学部に強い高校ランキング」「新テスト2年目は難化? 傾向と対策がわかる! 偏差値・倍率・試験科目すべて公開! 全国82医学部最新データ」「国立・私立の現役学生が本音を語る 実際どうなの? コロナ禍の医学部生活」「私立も目指せるマネー術 いくらかかる? どう工面する? 医学部にかかるお金」などを掲載。