テレビでは、ドラマ「家政婦のミタ」が大人気のこの頃だが、実は現実の世の中でも家事代行サービスがじわじわと広がりを見せつつある。

野村総合研究所が25歳から44歳の女性を対象にした調査によると、「今後家事代行サービスを使ってみたい」と答えた人は約6割。「仕事と家庭の両立を実現するための選択肢のひとつとして、利用を検討する人が増えているのではないか。将来的には、現在約560億円の清掃専門サービスの市場は約3360億円に、総合型の家事代行サービス市場は約290億円から約1720億円に成長するのではないかと予想されます」(野村総合研究所 主任コンサルタント 武田佳奈さん)。

使ってみたいが躊躇してしまう最大の理由は、価格だ。「もうちょっと安ければ」と思っている人が踏み込めるきっかけを得れば、一気に市場が爆発するかもしれない。そして、それを促すような動きも出てきている。

家事代行サービスのベアーズには法人契約制度がある。企業がベアーズと有料の契約を結ぶと、その企業の従業員はベアーズのサービスを割引で受けられるというシステムだ。

ビックカメラでも販売中の「家事玄人」は全部で7種類。日時を予約してキッチンなどを掃除してくれるお掃除セレクトパックが人気だ。

ビックカメラにも、電化製品とともに並ぶ驚きの商品を発見した。その名も「家事玄人(カジクラウド)」。イオングループであるカジタクのもので、7種類あり、値段はいずれも1万2600円。例えば「お掃除セレクトパック」なら、箱の中には申し込みチケットが入っている。「2011年の6月から発売を開始しましたが、当初計画の2倍の売り上げです。ご自分で使うほか、贈答用にも好評です」(ビックカメラ有楽町店 上山陽子さん)。

実はわたしも、家事代行を使ってみたいが踏みとどまっているうちの一人。この家事玄人、是非プレゼントされてみたい商品だと思った。

※すべて雑誌掲載当時