新駅で価値上昇が見込める場所は

不動産価格に大きな影響を与えるのは、

(1)生活利便性
(2)交通利便性
(3)居住快適性
(4)付加価値
(5)資産性
(6)収益性

東京カンテイ市場調査部上席主任研究員 中山登志朗●1963年、神奈川県生まれ。出版社勤務を経て、98年東京カンテイ入社。市況レポート「Kantei eye」の編集長を務める。

だが、そのうちの9割を占めるのが(1)と(2)、つまり立地である。さらに生活の利便性は交通の利便性に左右されることを考えると、新線、新駅には立地を劇的に変えるという意味がある。その結果、不動産の価値が上がると思うのは当然だが、実際には、すべての新線、新駅で価値が上昇するわけではない。

例えば、南北線、埼玉高速鉄道は相互乗り入れをしており、開通は半年違うだけでほぼ同時期。しかし、南北線の白金高輪、白金台の不動産価格は開業前後で比べると明らかにアップしたが、埼玉高速鉄道鳩ヶ谷では開業後に下落。交通利便性がよくなっただけでは価値が上昇しないことがわかる。